世界遺産 毛越寺でコスプレイベント「#毛越寺コス」初開催!刀剣乱舞キャラが平安の庭に舞う

初夏の平泉・毛越寺。新緑がきれいなこの季節、浄土庭園のあやめが咲き誇るなか、新たな楽しみが生まれました。その名も「#毛越寺コス」。今回はその様子を、毛越寺の歴史とともにご紹介します。

毛越寺浄土庭園の歴史と魅力

毛越寺の浄土庭園は、平安時代後期に奥州藤原氏の初代・藤原清衡が築き始め、二代基衡、三代秀衡へと受け継がれて完成した庭園です。戦乱のない平和な世界=極楽浄土を願った清衡の想いが込められ、仏堂と池を一体に配した「浄土庭園」として造られました。

庭の中心には「大泉が池」が広がり、洲浜や中島、遣水、築山、立石などが巧みに配置され、自然の風景を再現しています。これらの造園技法は、日本最古の作庭書『作庭記』に基づくもので、平安時代の作庭様式を今に伝える貴重な構造です。

800年以上経った今も、静かな池と自然に囲まれた風景が広がり、当時の人々の祈りや美意識を感じることができます。

花菖蒲が彩る「あやめまつり」

毎年6月中旬〜7月初旬にかけて開催される「あやめまつり」では、約300種・3万株の花菖蒲が、池の周りのあやめ園に鮮やかに咲き誇ります。浄土庭園と紫、白、黄色の色とりどりの大輪が織りなす風景はまさに絵巻物のようです。緑濃い庭園とのコントラストが見事で、毎年多くの人が訪れる、初夏の風物詩です。

「#毛越寺コス」が初開催!

そんな美しい風景を舞台に、今年初めて企画・開催されたのがコスプレイベント「平安より時空(とき)を越えて…【#毛越寺コス】」です。こちらはあやめまつりの期間中に行われ、歴史ある庭園と現代のコスプレが出会う、新しい試みとして注目を集めました。

「刀剣乱舞」の世界が、毛越寺に

今回のイベントでは、平安時代や平泉を舞台とするキャラクターが多く登場する人気作品「刀剣乱舞」の衣装をまとった参加者が数多く見られました。皆さん本格的な衣装に身を包み、浄土庭園やあやめの風景と相まって、まるで異世界に迷い込んだかのよう。
写真映えも抜群で、見ているこちらも思わずシャッターを切りたくなる光景でした。

企画・発案者の南洞さんからコメント

このイベントを企画したのは、毛越寺の僧侶・南洞さん。
毛越寺はもちろん、平泉の魅力を伝える取り組みにも力を入れています。
今回の「#毛越寺コス」について、南洞さんからコメントをいただきました。

「毛越寺の風景に合う新しい取り組みを考えていた中で、コスプレイベントなら庭園の美しさがより引き立つのではと思い、企画しました。実は数年前から、レイヤーさんたちから“コスプレをして毛越寺を歩いてもいいですか?”といった問い合わせもあり、そうした声も後押しになりました。

若い世代の方々に毛越寺を知ってもらうきっかけにもなると考えています。

イベント当日は、まさに思い描いていた通り。もともと庭園の風景は素晴らしいのですが、レイヤーさんたちがその中に溶け込むことで、さらに風景が引き立ち、浄土庭園が一層美しく感じられました。和装のコスチュームもとても景観になじんでいて、本当に綺麗でした。

このイベントを開催して本当によかったなと感じていますし、私自身もとても楽しませていただきました。

秋の開催は11月9日を予定しており、予約受付は9月1日からスタートします。第1回目の経験をもとに、より多くの方に楽しんでいただけるよう改善しながら準備を進めていきます。」と語ってくれました。

次回は秋開催!紅葉のなかの「#毛越寺コス」にも期待

好評に終わったこのイベント、次は秋にも開催が決定しています!紅葉に彩られた毛越寺の庭園は、また違った趣を見せてくれるはず。秋の「#毛越寺コス」は、11月9日(日)に開催予定です。
初めての方でも気軽に参加できるイベントなので、今回来られなかった方もぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
詳細は毛越寺HPを御覧ください。

浄土庭園と現代カルチャーの新しい出会い。毛越寺でのひとときがより多くの人にとって心に残るものになりますように。