【歴史好き必見!】世界遺産 平泉に今も伝わる武蔵坊弁慶の伝説!【中尊寺 弁慶堂 ・ 弁慶力餅競技大会・・・】

義経伝説に絶対に欠かせないのが「武蔵坊弁慶」の存在です。義経に忠誠を尽くし、最後まで闘い抜いた弁慶は、今でも強さの象徴として愛され、親しまれています。ここ平泉はそんな弁慶が最期を迎えた地でも知られています。

武蔵坊弁慶ってどんな人?

武蔵坊弁慶は、架空の人物か?という話がありますが、弁慶はたしかに存在していました。

鎌倉幕府の正史「吾妻鏡」にはっきりその名が書かれてあるそうです。

義経が兄・頼朝と決裂し、西に逃亡しようとしたとき、嵐のため船が遭難してしまいます。

このときにいた義経の数少ない郎等の一人が武蔵坊弁慶だったそうです。

とはいっても、弁慶の記録はほとんど残されていなくて、私達が思い描く弁慶像はさまざまな伝説や、似たような人物の話などが混ざってできたものだといわれています。

生誕からいくつもの説があるくらいですから、もはや伝説が生まれてきたみたいな感じかもしれませんね。

伝説世界においての弁慶は、常に主人公義経の重要なバイプレーヤーとして活躍します。

強靭な力と人間離れした強さをもつ反面、笑いを誘う言動やあからさまなフィクションで人を和ませるようなお茶目な一面もある人間味あふれるキャラクターが人々から愛され語り継がれています。

平泉と弁慶

弁慶終焉の地・平泉。弁慶にまつわるスポットはこちらです。

【弁慶堂】

弁慶堂

弁慶堂は文政10年(1827)の建立で、ご本尊は勝軍地蔵です。古くは愛宕堂と称していましたが、義経・弁慶の木像を安置し、明治以降は弁慶堂と呼ばれるようになりました。堂内の格天井には60種余りの草花が描かれています。

弁慶と義経

【源義経主従供養塔】

源義経主従供養塔

1986年(昭和61年)、藤原秀衡、源義経、武蔵坊弁慶800年遠忌を期して、義経堂に造立された供養塔です。

【弁慶の墓】

弁慶の墓

中尊寺の表参道・月見坂の入口に植えられている松の根本にある塔が弁慶の墓と伝えられています。

1189年(文治5年)閏4月30日、源義経の衣川館が藤原泰衡によって攻められ、義経とともに最期を遂げた武蔵坊弁慶の遺骨が葬られているといわれています。

傍らには、後に中尊寺の僧・素鳥が詠んだ「色かへぬ松のあるしや武蔵坊」の句碑が建てられています。

弁慶にまつわる現代の言葉や表現

弁慶にまつわる現代の言葉や表現には、いくつか面白いものがあります。 代表的なものをいくつか紹介します。

【弁慶の泣き所】

「弁慶の泣き所」とは「唯一弱い部分のこと」です。強い弁慶にも唯一の弱点があるという逸話に由来する表現で、「向こう脛(ずね)」を指します。「向こう脛」とは脛の全面という意味で、この言葉の由来となった 弁慶だけでなく、すべての人の弱点 とされています。 そのため、脛を打った時は「弁慶の泣き所を打った」と表現するのです。

【弁慶の立ち往生】

これは、進退きわまってどうにもならないことの例えです。弁慶が薙刀を杖にして全身に無数の矢を受けながら立ったまま息絶えたというエピソードに由来する表現です。

【弁慶の七つ道具】

弁慶が持っていたと伝えられる七種の武器(薙刀、鉄の熊手、大槌、大鋸、刺又、突棒、袖搦)から転じて、7個で一式のものを七つ道具と呼ぶようになり、仕事や作業に必要な道具一式のことなどに例えられます。

【内弁慶】

家の中や身内の前では強気で威張っているけれど、外ではおとなしく弱気になる人を指す言葉です。この表現は、弁慶の強さや勇敢さとは正反対のニュアンスを持っています。

【弁慶草】

弁慶草は多肉植物に分類され、茎や葉など、どの部分を切っても枯れにくく、暑さや寒さにも強い生命力を持っていることからまるで武蔵坊弁慶のようだと名付けられたそうです。

弁慶関連のまつり

【弁慶力餅競技大会】毎年5月5日

こちらは春の藤原まつりの期間に開催される大会で、義経の侍衛として一緒に回った武蔵坊弁慶の驚異的な体力を顕彰して、力餅大会の参加者は、三宝の上に乗った大きな「力餅」をお腹に巻いた帯に乗せ、バランスを取って持ち歩きながらどれだけの距離を歩いたかを競います。

詳しくはこちらのブログ記事をご覧ください。

https://hiraizu-meets.com/wp-admin/post.php?post=3156&action=edit

弁慶は今も平泉で愛され続けています

先日、平泉図書館へ行ったらちょうど入口に義経コーナーが作られていて、そこにはなんと弁慶の格好をしたロボットが!おもわず写真を撮ってきました。お祭りもそうですが、何気ない部分でも弁慶は今でも平泉町に根付いているんだなぁと感じました。平泉へお越しの際は、町を歩いて弁慶探しをしてみるのもおすすめですよ!

ちなみにこちらは弁慶堂の入口に設置してあります。弁慶になりたい方はぜひ顔を入れてみてくださいね☆