2023年6月29日は平泉世界遺産の日

平泉は2011年6月29日に世界文化遺産に登録されました。

国内外の人々の理解を深め、遺跡の保存により将来の世代に継承していくとともに、平泉世界遺産を活用した地域の振興を図るため、岩手県の条例により6月29日は平泉世界遺産の日と定められています。

平泉世界遺産の日に合わせて、平泉ではイベントが開催されます。

「平和の祈り」平泉から世界へ

世界遺産平泉に込められた平和・平等の理念を世界に向けて発信する「平和の祈り」を開催します。

日時 : 2023年6月29日(木) 午後4時30分~午後5時30分
場所 : 毛越寺本堂前
内容 : 僧侶による練行、法要
費用 : 無料
問い合わせ先 :世界遺産推進室 0191‐46‐2218

世界遺産平泉に込められた、平和・平等の理念

奥州藤原氏の初代清衡が書いた『中尊寺建立供養願文』には、現在にも通じる、争いのない平和な国にすることを誓った内容が書かれています。

『この鐘の音は、あらゆる世界に響きわたり、誰にでも平等に、苦悩を去って、安楽を与えてくれます。攻めてきた都の軍勢も、蝦夷とさげすまれて攻められたこの地の人びとも、戦いに倒れた人は昔から今まで、どれくらいいたでしょうか。いや、人間だけではありません。動物、鳥、魚、貝も、このみちのくの国にあっては、生活のため、都への貢物のために、数えきれない命が今も犠牲になっています。その魂はみな次の世界に旅立っていきましたが、朽ちた骨は今もなおこの地の塵となって、恨みを残しています。鐘の音が大地を響かせ動かすたびに、心ならずも命を落とした霊魂を浄土へと導いてくれますように。』

(参考:岩手県立平泉世界遺産ガイダンスセンター)